チーム魚紳の壮絶釣行記。釣って釣ってつりまくれ!!自然を愛し、魚を溺愛。我らサカナのストーカー。こっちを向いてくれなくても、その背びれに向かってキャスティング!


by team-gyoshin

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10月24日(水) 大洗沖提 → 日立新提

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突如の釣行にgattyoさんをお誘いして新規開拓を決行。
去年はヒラメの当たり年とは言え、釣れて釣れて仕方がなかったという噂の絶えない「大洗沖堤防」へ。
今年のヒラメはどこも渋めの話が多く、開高健さんの表現を借りると「釣り人は過去と未来の話しか存在しない」の通り、「あの時はすごかった。すごい釣れた」「行けば釣れる」しかし行ってみればそんなことはなく、「こんなもんか」の連続、連続。
大洗沖提にその教訓の例外を求めて夜明け前の大洗港に待ち合わせとなりました。


初めての場所は何かと勝手がわからない。実は今回、渡船の場所やら時間やらの全てをgattyoさんに調べてもらい、いつもの調子で現れた私。非常に申し訳ないと思いながらも甘えきってしまった。
しかし、こんなオッサンに甘えられて嬉しくないgattyoさんも初めての場所の事情の暗さは共通の問題、来てみたら確かに二人そろって渡船の場所がよくわからない。
堤防で夜釣りの人、今からの船出に興奮している人、あらゆる釣り人がいる中、渡船?という空気のベテランさんをgattyoさんが目ざとく察知して、すかさず教えを乞うたのだった。

場所が変わればシステムも違う。停泊しているものと思っていた渡船の船は岸壁に無く、何も無い場所で待っていると現れると言うのである。また、港でも沖堤防でも船への乗船下船は梯子を使い、荷物運びはだれかれも無く皆で仲良く協同作業。
その場で刻々と明らかになる様々な状況が、ただでさえ毎回緊張する“上陸作戦”に追い討ちをかけてくる。しかし同時にワクワクもする。

慣れない身のこなしで同舟の皆さんに迷惑を掛けないのが精一杯だったが、まずは難なく釣りを開始。
目の前には噂に聞いていた生簀が広がり、そのかなり手前をルアーで攻めてみる。

釣りをしながらふと気がついた。
「初めてだから」というだけのことかもしれないが、見ず知らずの釣り人とだれかれもなく進めた共同作業のおかげで心はいつもより温かい気がする。非常に極端な言い方をすれば釣り人の仲間意識さえあるような気がするのだ。
ややもすると釣り師はその欲がエゴを丸出しにしてマナーを乱す。
自分の釣り場確保のために強引に隣人を邪魔をしたり、皆のものである水面を自分のものであるような振る舞いをしたり、一定の位置で釣る投げ釣りと歩き回るルアーとでは衝突も起きやすい、両方やる人には両方の気持ちがわかるかも知れないがそうでない場合もある。ゴミの放置に至っては無差別に他人に行なわれる嫌がらせの連続だ。
お互いがお互いを学ばねばいけないが心の壁がそれを阻む。
この渡船の共同作業は強引に心を近づけるいい機会なのかもしれない。世の中本来は当たり前のはずの支えあいをまず最初にしなければ釣りが出来ない環境というのもいいものかもしれない。
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話が脱線してしまった。実釣報告に話を戻そう。
すこし潮は濁り気味だが、釣れないほどではなく、さらにチビイワシたちが岸壁から10mの範囲でそこかしこに群れている。
蛸釣りのおじさんは45分に1匹のペースで蛸を手繰り寄せ、投げ釣り師の置き竿にはイシモチ、アナゴが食らいつき、ウキサビキはアジが群れの通過とともに忙しくなる。
いい雰囲気なのだ。
イシモチを上げていたおじさん曰く、「釣れすぎで疲れた!」とのこと。なんと素晴らしい疲れ方!!
さらに昨日、おとといとヒラメも連続で上がっているという。

私もgattyoさんも初めての土地。まずはいろいろやってみよう。と日頃より徹底的に調査をし続ける。
ルアーを変えて動きを変えて想像できるかぎり全ての試みをトライする。
が、しかし我々の竿はしならない。途中テトラの間からアイナメが食ってきたが、ランディングでテトラにぶつけてバラシてしまった。残念。

北から南まで一通り攻めてみたところで二人ともギブアップ。浚渫工事も近くで行なわれており、ヒラメ狙いには今日はちょっと違うかも。また今度だね、と帰りの船に乗り込んだ。

釣り過ぎであがる人。釣れなくてあがる私たち。だいぶ違うけど仕方が無い。


陸に上がって、まずは腹ごしらえ。箸を動かしながら釣りの話やら世間話やら。しかし、二人とも釣れなければ次を考えている。どちらからともなく次の候補を出し合って、協議の結果日立新提へ夕マズメ狙いで駒を進めることに決定した。大潮の下げ2分あたりでちょっと流れは強くなり始めるころだけど、水位があれば釣り辛いことも無いだろうという読み。

新提に行く前に手前の久慈川河口からランガンしようということとなった。
久慈川河口といえば私にとっては1ヶ月ほど前に良型のヒラメをバラシた記憶が新しい。なんとか雪辱と行きたい。しかしその ポイントはイシモチ師が陣取って投げられないので20㍍ぐらい離れたところからキャストし始めた。
準備の早いGATTYOさんは既に投げている。遅れて私がキャストする。私は縁起を担いでこの間のヒラメの噛み跡が残っているルアーを使い始めた。足元には悠々と今から遡上を始めようとしている鮭が群れで通り過ぎていく。反射神経で口先にルアーを通してみるが見向きもしてくれない。波のある半分海の河口でも、もう鮭は遡上モードになっているらしい。餌への興味は無いようだ。

と、まさしくそのタイミングでGATTYOさんから「タモーお願いしまーす!」のお呼びがかかった。
あっという間にマゴチ登場。
なんという早業。
そしてきっかり30分後、今度は水面から本命ヒラメを引きずり出した。
釣り始めて1時間で2枚ゲットのGATTYOさん。
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むむむ むむむ むむむ 釣りたい゛~ むむむ ~
目が血走り、鼻息が乱れ、リーリングが早まってしまう。ということは無いが隣でバカスカのGATTYOさんとシーンの私とでは、それは心中察することになっている。というより未熟な自分にがっかりモード。
状況を分析し、情報を総合する。それを完璧に実施していくGATTYO さん。すごい。しかももちろん結果付。

夕日に光り輝くGATTYOさんはまさしく後光が射していた。

ああ、釣りに行きたいと思う書斎の私。

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↑文字通り、後光が射しているGATTYOさん。
戦略の緻密、合理性。勉強になりました。
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by team-gyoshin | 2007-10-25 02:42 |
ワークデスクの上に、カレンダーがある。そこには、青い蛍光ペンでチョンと印があるのだが、これは仕事とはまったく関係なく、あることを意味するものだ。それは、ITフィッシャーマンになりつつあるBaomiさん分析による絶好潮マークなのだ。10/15-17の三日間がまさにその日。
行かなければ! 15日、Baomiさんも都合がつくということで前回のリベンジもあり釣行決定!! 
今度こそ釣るぜ!

前日は宿泊の仕事。帰宅も遅くなり、疲れもある。予定では朝一の5:30の船で沖提にいくことになっている。朝の弱い俺はちょっと不安・・・なんて思っていたら、なぜか目を大きくぎょっと開いた児島よしおが頭の中に現れ、「そんなの関係ない!そんなの関係ない!」と気分が多少悪くなる幻想に襲われ(そうとう疲れてたんだろうと思います)、俺は大きな魚(ぎょ)を釣るのだ!と意味がわからないが、意気込みが出てきて、ぎりぎりで何とか目が覚めました。その時それは夢だったのだと気づきました。

日立港に到着。やばい!船が出そうだ。慌てて船チケットを購入し、何とか一番船に滑り込みセーフ!船上にはタコ釣りのおっさんたちが15、6人くらい乗っていて満席状態。夜明けすぐのグレーの空のもと、波に揺れながら弾むおっさんたちの釣りの会話は少年のようであり、寒さを忘れさせる温かさを感じた。よしおに侵された悪夢がうその様である。

沖提に到着。今日はいつものBaomiさんと共に、Gattyoさんと初釣行。Gattyoさんは独自のアイデアと研究で数々のヒラメ&マゴチを釣り上げているチーム魚紳、憧れの釣り師なのです。船上では離れていて挨拶できなかったが、堤防についてご挨拶。(お会いできて光栄です)それぞれマイベストファーストナイスポイントに分かれてレッツフィッシュ!

昨日はほとんど準備ができず。本日スペシャルルアーは作成できなかったので、前回使ったブレードつきフックでまずはキャスト。よろしく頼みます!と願いを込めて。
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・・・・
・・・・
・・・・
無反応
(色がわるいのかな。きっと やっぱ赤じゃなくて白でしょ。)
・・・・
・・・・
無反応
(巻くのが早い?ゆっくりかな。今日は)
・・・
無反応
(いやいや今日はファーストリトリーブ&ストップフォールだ)

だんだん気が短くなり、今日はおそらく食い気がないのだと、釣ったこともないのに勝手に解釈し、仕舞いにはシーバスがそろそろ釣れるはずだ!と勝手に決めつけ、外海に向かってバイブレーションルアーをビューーーーーーーン!!
・・・・・
まだ早いんだよシーバスは・・・と早期自己敗北容認

うーーーん釣れない。やれやれだぜ。どうしようかな~と内海、外海交互に投げながら沖提を北上。そろそろ腕も疲れてきたので、ここからは座ってのんびりやろうと、内海メインに切り替えた。うんともすんともいわないので、ルアーは1つ小さめのピンク色でゴールドブレードを装着し、気分一新。

この辺は前回Baomiさんがスーパーバカデカマゴチ君をばらしたあたりかな~と思いながら、底をゆっくりゆっくり探る。

「ググッッ」

!!!!!当たりか?
「グッッ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
???????
「・・・・・・・・・・・・」
あれ?
「・・・・・・・グッ・・・」
んんんん???
(たぶんきっとおそらく当たりだ!それにしてもこんなに地味にくわえられたらいくらエコギアとはいえルアーだってばれちゃうよな~)
「ググググ・・・・・」
テンションを張りつつ様子を探る。正体はわからないがくわえてるのは確かだ。
(吐き出されたらおしまいだ。いけるんじゃないか!

それ!!!

「ス~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

しまった~~~~~早すぎた~~~~~~~~くそ~~~~~~~~~!!!!!
しかしあきらめない!もう一度だ!もう一度奴の鼻先に通してやる!!!
失敗はあせった事だ。今度は十分食わせてからだ、そうすればきっと!

「ググッッ」

!!!!!きた!!!!
「グッッ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・グッ・・・」
いるぞ!
「・・グッ・・・・・・・・」
(ルアーってばれるなよ)
「・・・・・ググググ・・・・・・・」
(なるべく生きているように演出しなければぜったいにばれてしまう。むむむ、どうすれば・・・・そうだ!あの業があるではないか。それは・・・・・鬼シェイクだ!プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル・・・・・・・・・生きてるんだぞ生きてるんだぞ!ガブっていかなきゃ逃げちゃうぞ!!!!と念じながら、逃れようとするベイトフィッシュアクション!)
「ググググググ・・・・・・ググググググググッッッッッッググツ・・・・・」
「・・・・・ググググ・・・・・・・」
いい感じだ!ゆっくりとロッドをあげると重さがしっかりとラインを通して伝わってくる。
「・・・・・・・・・・・・」
張ったままのライン、そして緊張感・・・・まだだ・・・まだがまん・・・
「・・・・・・・グッ・・・ググググググググググググーーーーーーーーー」
竿先が海面方向に綺麗なRを描いて動いた。いまだ!!!

フィーーーーーーーーシュ!!!!!フッキングした。

リールを巻く手、踏ん張る足は小刻みに震えていた。久々だ!久しぶりすぎる手ごたえ。水面に魚影が現れる。
「マゴチくんだ!!」
大きさはそれほどでもないが、初マゴチ!逃すものか!
左手で玉をもち、ランディングを試みるが、ぎりぎりで届かない。
(あわわあわわ)
今思えばお粗末極まりない玉網さばき。
え~~~い引き抜いちゃえ!っと思ってあげてみると楽にあがっちゃいました。
便利な道具があるとついそれを使わなければという風に体が動いてしまうが、そんな必要はぜんぜんありませんでした。
今の世の中そんなものが多すぎる気がする・・・・・って話はそれましたが、無事マゴチゲットです!イェイ!!
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その後今度はヒラメだ!っとねばりましたが残念ながら音沙汰ありませんでした。

帰りの船の時間も迫ってきたころ、撤収しようかな~~と思って荷物をまとめ始めると、Baomiさんがジグを投げ始めた。あきらめない気持ち、魚ストーカー、さすがだ!!!

「バシャッ!!」「ギラッ!!」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なぬーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いままで静まり返っていた水面に突如!水しぶき!!!!!
来た!Baomiさんがあわせる!!
「あ!!!ばれた~~~~~~~~~~~~~~」
おしい!おしすぎる!水中から見事引きずり出した魚は、無念にもまた水中に戻ってしまった!
だが、ここで一気にGATTYOさんも、Baomiさんも、俺もまた新たな期待にとりつかれ、“朝まづめ”ならぬ“船まづめ”に怒涛の攻め!
「来た!」
今度はGATTYOさんだ!!ロッドがしなる!!
「なんだ!?なんだ!?イナダだ!」
「スゲーヤッター!!!」Baomiさん玉網でランディング!
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見事GATTYOさんイナダフィーーーーーーーシュ!!!かっこいい!!!

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こうなると後はBaomiさん!やっべ~~~~ボウズか~~~~~~~ッというプレシャーがのしかかる。
船が来るまであと数分。ロッドをあおりジグを巻く。
「ゴンッッッ!」
「来た!」ロッドがこの字に曲がる!
「ドラグドラグ緩めて」っとGATTYOさんの的確なアドバイス。
「ギューーーーン」ドラグが唸る。
水面を魚影が走る。
「バシャバシャバシャバシャバシャバシャ」
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今度はGATTYOさんがランディング。
釣れたのはプリプリソウダガツオ!
すげーすげーー!!すげーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
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その後まだまだいける!!っと思い、一本船を遅らせましたが釣れませんでした。
久々のボウズ逃れで最高の日でした。
帰りはGATTYOさんお勧めのラーメン屋さんで腹ごしらえ。厚切りチャーシュー味噌ラーメンはボリューム万点うまかったです。それから釣り上げたマゴチは、刺身もいいけどあら汁も最高だよって教えてくれたのでうちに帰ってつくってみました。刺身はプリプリ、あら汁は臭みもなく最高でした。まいう~~~~~~~~。
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GATTYOさんいろいろありがとうございました。また行きましょう!(misfish-toy記)

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↑ソーダは竜田揚げでいただきました。サクサクじゅわっと旨かった。(baomi記)
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by team-gyoshin | 2007-10-15 19:43 |
10月1日(月) 日立沖堤防
文:baomi

misfish-toy氏といつもどおりの興奮釣行。
前回の「ヒラメ見す見す逃げられ事件」のあとなので、気合は入るが海が心配。
濁りは?うねりは?久慈川の影響は?と気がかりなことだらけだが船が出るとなるとリアクションバイトで渡船券を買ってしまうのが釣り人魂、というか性でもある。

目の前の第5埠頭に係留されている船たちが、いつもより上下に揺れているのが気になるが、準備万端目指すは沖提。風はそんなに無いし、大丈夫じゃないのか?と脳みその奥深い部分だけで物事を考えてそそくさと船に乗り込んだ。
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↑気合の1番

到着してすぐ、「やっぱり・・・」の状況に周囲の釣り人たちと溜息をもらす。
「にごりあるねぇ」
「うねりあるねぇ」
「だ~めかなぁ」
ロコ蛸釣り師の聞こえてくるファーストインプレッションはそんな困った感想ばかりだった。

蛸釣りも濁りが大敵と聞くが、そこはヒラメマゴチ狙いのこちらも同じ、今まで何度も濁りを言い訳にしてボウズ病を治療してきた事実を思い出す。
あらためてまだ辺りが暗い中海を見つめてみる。外洋のうねりは堤防上に波を被らせるほどだが内側に茶色い海水を吐き出すほどでは無いようだ。前回四平と来た時のアマゾンもしくは黄河の色に比べればクリアと言っていい。さらによーく目を凝らすと5センチ強のベイトがそこかしこにいる。そしてそれを追ってサバの大群が悠然と泳ぎまわり、時よりナブラを発生させている。

何をやっても釣れない、釣れる気がしない、魚自体がいないのでは?フグの噛み跡にも憧れる。そんな状況に比べたら十分十分、やる気が掻き立てられるのだ。

さっそくお約束の「今回の目玉ルアー」をお互い見せ合い、大爆笑してテンションを上げる。どう考えてもこのオッサン二人は陽気な釣り人だと思う。ちょっと変かもしれない。いつも周りに人はいない。平日だからか。

めいめいオリジナリティあふれるルアーで釣り開始。
今回はまず前回濁りで手も足も出なかった教訓を活かしスーパーアピールのルアーを投入する。
スピナー付のジグにさらにブレードを追加し、そしてなんとジグヘッドを一番下に装着する。羞恥心のかけらもないルアーである。前回五平氏がバス用のスピナーベイトでマゴチをかけたので、であるならば濁りの強い時にはこれくらい許されるでしょう。と、情熱的になってしまった昨夜に発明してしまった。一夜明けるとポッっと頬を赤らめてしまうが、ラインには結ぶ。気に入っているのだ。

どうもこのルアーは水流が良くない。ブレードをキレイに回すにはコツが必要で、おそらく海底ではいまいちな動きをしていそうだ。ロッドに伝わってくる振動も良くなったり悪くなったり。改善策要検討である。
昨夜の想いをさっさと諦めて、いつものルアーに切り替えた。完全無欠の“GattyoSpecial”である。

こちらもちょっといじってみた。前回の噛み跡事件があまりにも悔しかったので、トリプルフックのアシストをつけたのだ。泳ぎの妨げにならないようにワームのおなかの辺り、メインフックのすぐ後ろ約5㍉に設置している。プラモデルを眺める子供のようにそのルアーを下から眺めると魚のヒレのようでなんだか釣れる気がする。
これで、フッキング間違いなし。しかし、ネガカリも間違いなし。
もったいないので釣り場を慎重に選んでキャストしよう。

と、その時、少し離れたところでキャストしていたmisfish-toy氏がルアーがかじられたと言って戻ってきた。フグにかじられたのだろうと高をくくって覗き込むと、その噛み跡はまさしく希望の噛み跡だった。
「これおそらくヒラメだよ。」
私は自信を持って言う。もちろんフグではないし、この歯の並びはヒラメにそっくりだ。俄然希望がわいてくる。

その後さらに彼のルアーがズタズタにされて上がってきた。それは先ほどの希望の噛み跡とは全くちがう巨大なくちばしでかじられた悪魔の噛み跡だった。
「なんだこれ?」
「フグにしてはでかいね」
「アタリはあるけどフッキングしないんだよね」

希望と不安が入り混じる中、今度は私にアタリが来た。底でシェイキング気味にルアーを泳がせていた時だった。
なんだ?なんだ?と言いながら水面を見つめると奥でギラッと光る。「フッコ?カンパチ?おお あの色はカンパチ?」。その瞬間丸い純白のおなかがまぶしく光る。

なんてこった
「デ、デカフグだ」

初めてこんなにでかいフグを釣った。しかも色が美しい青物っぽいカラーリングなのがにくい。
先ほどの嘴の持ち主はこいつだったのだと合点がいったが、がっかりもした。

まずはアシストフックの効果は絶大だ。とちょっと嬉しく思う。


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↑見慣れたフグと大きさがちがうのでびっくり

このフグ騒動でテンションは上がったような下がったような。よくわからない気持ちを抱えておのおの散った。たまに来るサバの群れに心惑わされジグを投げた瞬間もあるが、いやいやイカンとまたルアーを元に戻したり。この脆弱な精神がつれない理由なのだとよく理解しているが、「見えないヒラメよりナブラのサバ」となってしまう、そんな私は非常に人間くさい、と呆れてしまう。


このままフグで終わるのは前回のヒラメ事件の勢いを殺してしまう。何とかせねばと色々考え場所を選び攻め始めた。ここという場所でランガン開始。蛸釣り師や餌釣り師達の雰囲気を見ながら釣りを続ける。
少し時間が経ち、集中力のきれかかった時にアタリが来た。
こういう突如のアタリは非常に鮮明に覚えている。
引きはそんなに強くない。素直に上がってくる。「ソゲ?ちびマゴチ?」それにしても素直に上がってくる。
水面に出てきたのは非常に意外な彼だった。

「マトウダイ」。

なんで?船でしょ普通。
隣にいた蛸釣り師も珍しがってくれる。刺身がとてもうまいと羨ましがってもくれる。
そして普通はヒラメ釣りの外道だとも教えてくれる。
一見うまそうに見えないこの魚。口が伸び縮みして折りたたみできるようだ。
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↑珍しいことも海釣りの楽しみ。

ヒラメ釣りの外道という言葉にさらに血圧を上げキャストの精度もヘタクソな私にしては調子がいい。
マトウダイポイントから10m移動したところでまたもやかすかなアタリ。遠投して着水してからまだ3回ぐらいしかリールを巻いていないところでのアタリは非常にかすかでさりげなかった。びっくりアワセをせずにさらに誘う。ゆ~っくりうまそうに、ブレードが回るギリギリの速度で。

コツンと来た。ラインが張る。同時にしっかりとアワセをする。さらに全身でアワセを追加。
戦闘開始だ。

まず最初は素直にリールが巻かせてもらえた。ノソーとした感じでまたマトウダイ?なんて思いも頭をよぎった。しかし5m移動すると彼は本気で戦い始め、驚きと同時に嬉しさがこみ上げてきたが、この時正直言うとその重さに戦慄が走った。

「おおおおお重い!」

相手の力をいなしながらここと言う時に巻く。しかしリールのハンドルが三角形にしか巻けない。
これはヤバイ!
正直言って経験したことの無いものだ。ふとトラウトロッドで70オーバーの鱒を掛けたときを思い出した。あれは芦ノ湖だった。でもそれ以上。

この辺がど素人の私のこと。ドラグの調整なんてアドレナリンだらけの脳みそには思いつかなかった。以前ソーダガツオの時に一本釣りのように引き抜いたのでかなりにキツキツにしめたまま。これを後ほど悔やむことになる。

ドラグにはまったく気づかなかったが魚の向きと竿の方向には私にしては気を配ったほうだった。
残り15mでまたもやかなりのやり取りが発生し、ここまで来ると祈るような気持ちになっていた。

水中にシルエットが見えた。距離感がわからない。ヒラメか?なんだ?

やっとのことで水面に姿が現れた。
その姿を見て鮫だと思い込んだ。

「デ、デカすぎる」
どうしよう。デカイ鮫だ。

しかしよく見るとそれは驚くべきことにマゴチだった。
バカデカいマゴチだ。今までに見たことの無いデカマゴチだ。

急いで30m離れたところの蛸釣りの方に援助をたのむ。
「すみませーん!タモ!網お願いします!!」
こっちを見て微笑んでくれた。大丈夫だろう。

もう一度マゴチを観察する。上あごにメインのフックが刺さり、横にトリプルフックが刺さっている。これなら大丈夫だ。しっかり釣ってやる。

しかしデカイ。 私には身分不相応だ。

もう一度援助を依頼した蛸釣り師の方に目を向ける。気配を察したのだろうか、こっちを見てまた微笑んでいる。
「????????!!」
通じていない。
私は人とのコミュニケーションに淡白だ。苦手といえる。この性格をうらむ。
もう自分でやろうと決心してしまった。お願いをして、もしランディングに失敗したらその人に悪いじゃないか、なんてお人よしな気持ちも頭をもたげる。
どちらにせよ助けは諦めた。

巨大マゴチもだいぶ疲れてきたようだ。全盛期よりも暴れる時間が短くなってきた。しっかり弱らせて臨むタイミングにも達してきたようだ。

網を用意する。片手になった。悪いタイミングで魚が暴れ出した。ロッドを持つ左手に渾身の力が入る。すごい重みが突然かかった。
と同時にロッドが真っ二つに折れてしまった。ラインがゆるむ。岸壁に触れた瞬間にテンションが無くなった。

しっかりとロッドに力を入れた時に波のいたずらで魚が宙に浮いてしまったのだろう。
自分の不甲斐なさに溜息をつく。

2週連続でへたり込んだ。
しかし気がつくと足が少し震えている。恐怖ではなく純粋な興奮に体が反応している。折れてしまい出費のかさむ竿を眺めてみたが、どこか清清しい。


勝手な理屈だが、食べてやることができずに口にフックをつけたマゴチに申し訳ないと思う。


その後一気に波が大きくなり、外洋から茶色の濁り水が流入し始めた。
前回のバラシ、今回のバラシ、少しだけ魚への距離は縮まった気がする。漸進だが。

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↑折れた際にガイドも曲げられた模様

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↑マトウダイを刺身でいただく。
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↑これはうまい。うまい刺身だ。記録更新!




◆番外編
↓恐怖のスーパーアピールルアー通称「こいのぼり」
  水流のバランスを検討中。そしてさらにアピール度を増す予定
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↓一晩あけて翌日。悔しさがこみ上げてきた。
  ダンボールでマゴチを作って離れて眺めて大きさの検証。
  baomi 「これより絶対でかかったよ。下手したらあと10cm」
  misfish-toy「これだよ。誰も見て無いもん。証拠無いもん」
  baomi 「本当だって嘘つかないよ。蛸釣りの人が見てたよ」
今どきの小学生のほうが高等な会話していると思う。
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これからも楽しく釣りして行こうと思う。
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by team-gyoshin | 2007-10-03 03:24 |