チーム魚紳の壮絶釣行記。釣って釣ってつりまくれ!!自然を愛し、魚を溺愛。我らサカナのストーカー。こっちを向いてくれなくても、その背びれに向かってキャスティング!


by team-gyoshin

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動く根  【baomi】

11月28日(水) 日立沖提 久慈川河口

渡船券を買うと既に35番。
2番船で渡ると釣り人がそこかしこに陣取っている。内訳は蛸釣り師とカレイ狙いの餌釣り師が半々か。ルアーマンは私含めて5名ほど。その中でもゆっくり底を小突いているのは私ぐらいのものだった。
外洋ではジグをしゃくって朝方サバが掛けている人や、イナダがヒットさせている人を目撃した。

しかし今日はガマン。

内側ではアジやキスを釣って、それを餌にヒラメ狙いに順次展開していく方々も見受けられ。潮もクリアで風も無い。穏やか過ぎるベタナギがちょっと気に食わないが、それは贅沢すぎるというもの。期待大。可能性大。この環境が心弱き私をガマンへいざなってくれる。

・・・
4時間後ギブアップ。キス餌の方々もエイばかりでヒラメの姿は見当たらず呆れ顔だった様子、とのこと。
午後は予定があるので、早めに沖提から退散し、やり残しの宿題にしたくない河口へ転戦した。

先ほどの沖提は潮温15,5℃。場所が変わって河口は12℃。川水の影響による違いを確認し、「なるほど」と頷きながら釣行開始。

2時間竿を振り続けたがまったく反応なし。何もなし。
しかし、奇妙な光景を見かけた。そして釣った。

岸壁を移動していくと足元の河口の一部に、突然巨大な根が登場。曇りで光が少なく見えづらいが、足元から沖に向かって10m、横幅30mの大きな黒い根が突然広がっていた。
「こんなところに根なんてあったっけ?濁りが無いうえに、潮が引いたから見えるのか?」
と一瞬思ったが、よく見ると根は動いている。ゆ~っくり動いている。ジワジワと広がったりまとまったり。ただし広さは50畳ほどとかなり巨大。
私のルアーが遠くの砂地の底を小突きながらこちらに向かってきている。そろそろこの黒いエリアにたどり着いた頃だ。とその瞬間5インチのエコギアは総攻撃を食らい引っ切り無しに引っ張られる。
一丁前にルアーが走り出すことすらある。しかし上げてみるとルアーは無傷。フグじゃないのね。

なぞの解明を目指し、もう一度挑戦。同じもみくちゃ状態の時に試しにアワセを入れてみると一発でガツンとフッキング。

キリキリとガイドとラインが擦れる音。竿も素敵に曲がっている。
おおおお!結構引くじゃないですか。竿がやわらかいので楽しめる。

水面に出てきたのは20センチ強のいい感じのイシモチ。しかしスレ掛かり。スレなので引きが豪快だったのね。残念ながらイシモチさんは引き上げ途中でバレてしまった。

ということはこれ全部イシモチ。イシモチ50畳。
その後ルアーがそこを通過する度にイシモチが釣れてしまう。アワセなんてしなくても釣れてしまう。
型がいいものであれば食べて美味しいイシモチなので嬉しいが、これが困ったことに10センチ強がほとんど。これではちょっと虐殺的だ。釣りを諦めて納竿。

イシモチの大量発生。イシモチに詳しくないので、異常なことなのか毎年恒例のことなのか定かではないがこれも何かの影響に見えてしまう。
今年は蛸が当たり年だという、沖提の常連さんの中には今シーズン360杯を上げた方もいる。
ここまで来ると当たり年という表現を超えて、「異常発生」という方がふさわしいのではないだろうか。なんて考えてしまう。

ヒラメはいる。いるが餌が豊富すぎるのだ。私のルアーを横目でチラリと見た後に鼻で笑って、げっぷをし、イシモチ50畳の真ん中で食事の後の昼寝をしているのだ。
さぞ白身の食事に飽きていることだろう。赤身のルアーでも投げてみようか。

そういう都合のいい空想をして心を慰め、帰路に着いた。
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釣果イシモチ 2匹
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by team-gyoshin | 2007-11-29 03:30 | 河口
11月14日(水) 久慈川河口
文:baomi

「日の出の時間に現地で待ち合わせしましょう。」
と約束し、今回はgattyoさんと釣行。
お互い日の出よりずいぶん早く到着し、必然的に日の出前からしっかりと釣行となりました。

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昨日までのウネリが若干残り、河口にも形のいいエネルギッシュな波が入り込んでいく。
いつも沢山いるサーファーがこういう日に限って少なく、日頃波待ちに時間をかなり費やしているように見える彼らも不運なんだなぁ、とサーフィンをしたことの無い私は魚の釣れない自分と照らし合わせて勝手に納得していた。

この頃、シーズンが過ぎたイシモチの型は小さくなってしまったらしく、イシモチ師たちの数も少しずつ減ってきたようだ。

朝日と波しぶきに洗われた堤防上からルアーを投げ込み波と複雑な河口の流れを感じながらルアーを泳がせる。
今回から投入のパラマックス5インチ。gattyoさん実績のルアーで心強い。
相変わらず底にはゴミが多い。ゴミのたまっていない所を選んで通す。

そしてまだ朝日が色づいているころに

「 コン コン 」
おおおおお~この感じ!
と思う間もなく一気にテンションが掛かり、アワセを入れるとしっかりとした手ごたえが。。。

魚だ。魚だ。

引きはそう強くないが、紛れもなくヒラメ!緩めのドラグも鳴かないがこの引きはやはりヒラメだ!

とうとう
とうとう来てくれたのですね。私のところに。

水面に移った細身の姿に一瞬マゴチかと思ってしまったが、しかしやはりヒラメ。

気がつくとgattyoさんがタモを持って駆けつけてくれた。
そしてバラシ病重症患者の私を看病してくれるが如くしっかりとタモっていただいた。

興奮というより、なぜか安堵な気持ちでジンワリとした嬉しさが湧き出す中、体長を計ってみると38センチ。
ヒラメ未満でソゲだが、でも嬉しい。

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釣行始まってすぐの幸せに気を良くし、その後河口ランガンから始まり、新堤防へ。そしてまた河口へ。
さらに良好な雰囲気を求めて沖堤防へ。
超高速瞬間移動的ランガンを行ないたどり着いた沖堤防の潮は、いつぞやを思い出す釣れない時の“にごりカラー”。
釣れる経験値は少ないが、自信を持って釣れないと言い切ってしまう経験値は在庫が豊富である。

やっぱり河口かな。

というところで私は所用のためにタイムアップ。
今日はしっかりやれば釣れる気がする日なのに帰らねばならぬ。波がある時にそこにいないサーファーと釣れる気満々でも帰らねばならない自分をまたもや勝手にダブらせる。

帰りのクルマの中でgattyoさんから「ヒラメ50オーバーをバラす!」のニュースが届く。その後も数発の痛恨のバラシをくらってしまったとのこと。


あ~残念。。。
しかし完全ボウズを繰り返してきた私から見ればしっかりと口を使わせるところはさすがの一言。技術者だなぁ。
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by team-gyoshin | 2007-11-15 02:52 | 河口
11月7日(水)
文:baomi

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今日はmisfish-toy氏と私は仕事で出張。
信州北アルプスは白馬へと参りました。長野オリンピックの会場になった“日本の屋根”の白馬です。
高速を降り、久々の信濃路に連なる盆地と稜線の紅葉を眺め、深まる秋の気配と近づく冬の証に吐息の連続です。
この頃目線は「海、海、海」が中心の我々ですが、目に飛び込む渓谷の瀬、渕、ダム湖もやはり捨てがたく、あそこはヤマメが居そうだな、水面を広く眺めていればどこかでライズが起こらないかな?なんて他の同僚には気づかれないように熱い視線を車窓の外に投げかけるのでした。

午前の仕事をきっちりと行い、昼時に一軒のお土産屋に立ち寄りました。
白馬といえばもちろん観光地。しっかりとしたお土産ラインナップが揃っております。近頃は北海道のニセコと並んでオーストラリア、ニュージーからの観光客獲得に成功し、新しい観光産業の形を成立させ始めている熱いエリアです。
たしかに白馬の大雪渓から流れ出る松川は、バックに日本離れした鹿島槍ヶ岳を借景にして、流れ出る透明な水と標高の高さを感じさせる河原の石の雰囲気によって、本場ニュージーやカナダの景色に引けを取りません。

ここは日本の山の代名詞的な場所だな。
と、感慨にふけりながら日頃の海ルアー思考回路を完全に停止させ、会社の同僚への北アルプス土産を探しておりました。

白馬まんじゅう、クッキー、せんべい、そば、野沢菜、山菜、きのこ、地酒・・・。
会社の方々向けに当たり障りのないものを、と選んでいると、misfish-toy氏がひとり声を殺して、しかし興奮を抑えられずに私を呼んでいます。

「baomiさん!すごいよ。 なんでだ? こっち!」
ただ事ではありません。

お土産屋の中を早足で移動し、その現場を確認しました。
店の奥に向かってクッキーコーナーを越え、地酒コーナーを越え、180度反転して隠れた棚を見ると、そこにはなんと全く突然にそしてマッタク脈絡もなく「シーバスコーナー」が出現したのでした。

?????! ??!?

これはどういうことなんだ?
imaの製品を中心に、びっしりと無数のミノーが掛かっています。
2枚の90オーバーのシーバスを持ったブツ持ち写真もしっかりとディスプレイされ、お店のやる気も感じられます。
釣りを知らない同僚が、その写真を見て「ここでこんなの釣れるのですか?」と致し方ないですが突拍子も無い質問を投げかけてきます。
「いや、この辺はヤマメ、イワナのはずだよ。これは海の魚のスズキです」と普通に説明をしながらも、まずは私の頭の混乱を沈静化させるのに全力を傾けました。

この突然の出会いに仕事中の私とmisfish-toy師は自分へのお土産を買ってしまいました。
もちろんここでしか売っていないものではありません。
しかし、「白馬ルアー」は今後愛着が湧きそうです。我々の釣りのスタイルで出番の少ないミノー類だともったいなく、ジグヘッド類では消耗品過ぎてあっけないので、しっかりと出番があり、大切に使えるジグにしました。「GUN吉30g」です。

お土産屋のご主人と話をすると、白馬から日本海へは50kmを切り、通える距離とのこと。
日頃の私の海通いの距離より断然近いことに驚きました。関東に住んでいる私にとって日本海はイメージされておらず、誠に勝手ながら通り抜けが出来ない山の奥地というイメージを作り上げておりました。
こういうところにも人の固定観念の頑固さを感じます。

海との距離は近くとも、そこは住民はやはり山の民。海ルアーが趣味の方は少なく、店も無い。道具を買うには松本まで行かねばならない。それは不便なので自分の店で仕入れてしまった。という顛末の様。

この出来事が、我々二人のこの日の仕事へのモチベーションを劇的に向上させたことは言うまでもありません。

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↑白馬でGUN吉!
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by team-gyoshin | 2007-11-08 07:55 | 雑談・その他なんでもOK

2度の愕然!  【baomi】

11月1日(木) 日立沖堤防→久慈川河口

前日の夜、会社でmisfish-toyさんからあるものを手渡されお願いをされる。
「明日の釣行、これをよろしく!」
人目をはばかる様に渡されたそれは、なんと“水温計”だった。
今までいつも心に引っかかっていた海水温度。
計らねば、知りたい、何かヒントが。と思いながらも薄目の横目でやり過ごしてきたこのファクターにとうとう手を出す時が来た。

左手に水温計、右手でがっちり握手を交わし明日の釣行任せておけ!と胸を張って彼と別れたのだった。

これが釣りの麻酔力の核なのかもしれないが、根拠なくとも明日は絶対釣れる気がする。台風明けて海が平穏に戻り、誰も訪れなかった海に立つのは私!。シケに魚は腹をすかせ、そこに通りすがる私のルアー!
勝手な想像に夢は膨らみ、生まれた妄想は確信へと進化し、寝る間際の半分夢の映像は、ヒラメがかかる瞬間の喜びばかりが浮かんでくる。
まぶたの後ろで15匹ほどのヒラメを釣って歓喜の声をガマンしつつ、16匹目で眠りについたのだ。

たった1時間半しか寝れなかった。
しかし、最高の気分で渡船に乗る。
今日はお客が少ない。1番船には蛸つりの方々5,6名以外には私だけ。ヒラメをルアーでなんてマイナーな、と言われているようだが、それも追い風、ライバルは少ないにこしたことは無い。

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↑ああまたもや気合の1番

上陸後、早速水温を計る。
去年の今頃は16,9℃の日が続いていたと日立FCのホームページに書いてあったが、今年はどんなもんだろうか。ラインの先の温度計を静かに海水に沈める。気温は10℃ほどだった。水面から引き上げ目盛りを見やるとなんと予想をはるかに超えて19℃に達していた。

計り方が悪いのかもしれないが、ちょっと高すぎやしないか。
異常気象は大きく海に影響しているのではないか。そんな心配をしてしまう数字だ。

今年のヒラメの不調は水温にあり。

データが一つ増えると言い訳が一つ増えてしまう。あ~情けない。今日はそうなりませんように。

だが、水温系からジグヘッドに変えて投げた第1投は悪夢への幕開けだった。
実績ポイントを丹念に探る。ここであの時釣ったなぁ。こんなアクションしていたなぁ。そんな思い出を反芻しながら延々繰返されるキャスティング。
重点ポイントを攻めたあとはランガンを開始した。
南から始まり中央に向かう。途中交差する蛸の方々も今日はあまり良くない様子。名人達も力任せにリールを巻く姿が見られない。
釣り師が少ないので、完全虱潰しにじわりじわりと横移動で攻めることができる。途中目標となる中央付近が全然近づいてこないので少々焦ってきたが芋虫になったつもりでジワジワ作戦を続けてみた。

今日は堤防間際での漁船の操業が多い。30分に1回はぐるりと回って「ガランカランガランカラン」と網が落とされ、横に長く引っ張っていく。突然目の前に網の壁が出来てしまい、その間はジワジワ作戦も中止を余儀なくされ、仕方なく足元だけを丹念に探って時間を稼ぐ。
それも効果なし。

5:30過ぎに釣りを開始してから6時間。あっというまに11:30になり、中央付近まで駒は進んでしまった。その間アタリは全くなし。フグの噛み跡2回以外はなんのコミュニケーションもなかった。
気づくと蛸釣りの方々もいつの間にか帰ってしまった。この人気釣り場に私一人。それだけで贅沢だ。

昨日の妄想は何だったのか?脳内で既に釣りすぎてしまったのだろうか?
ボールにじゃれつく子犬のテンションが、今は水をかけられ庭の隅で震えている心境。
おめでたい脳みそよのう~、と一言つぶやきジワジワ作戦終了。
おにぎりを頬張り3分で昼食を済ませ、今度は中央付近の重点ポイントを丹念に攻める作戦を開始した。
今までとアクションを大幅に変え仕掛けもジグヘッドからテキサスリグへ。根の周りを攻める攻める。
アイナメでもいいから食ってくれぇ~と哀願しながらキャストを繰返す。

釣り開始から7時間が経った。その間ほぼ集中力が切れることはなかった。やれることはやった。
「あんた頑張ったよ、えらいよ」と自分と言う他人を心の中でねぎらい、明鏡止水の心境で竿先を見つめ、キャストを続けていた。

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↑だれも居ない沖堤防。小雨降る中灰色の海で7時間。アタリなし。


だが、しかし、である。

ルアーが水中で弧を描いている瞬間。
ドン。
ドド怒努奴ドドン。!

来たー!!
ここぞのタイミングであわせを入れる。

大排気量単気筒エンジンのようなトルクフルな引き!ドンドドドンと上下に叩く。
間違いなくヒラメ!

「ヨッシャー!ヒラメぇ~!!!」と低い声で心のなかで叫んだ瞬間。


スポッ!!!!

!!!!!!バレタ。

バレタと言うより、しっかりフッキングさせられなかった。
あっけなかった。
あ~テキサスリグの恐ろしさ。
アワセの技術と運に完全に支配される。

下手っぴの私にはこんなもんだ。はぁ~。

放心しかける。
しかし、まだ、まだ食ってくる可能性はある。そこにヒラメはいるのだ。
そこにいる、そこにいる。と思うと竿を振らないわけにはいかない。

それもつかの間、投げる度に冷静さがもどり、ショックも沸いてくる。

結局ワンチャンスだった。


風と雨が降り始め、ちょうど来てくれた船に乗って一目散に下船。
クルマに余計な荷物を置いて今度は河口に向かって歩き始めた。
ノシノシ歩く。

前回のGATTYOさんが2匹連続上げたポイントへ直行。運良くイシモチの方々がそこにはいない。
今回も状況が似ている。迷うことなくGATTYOさんから学んだ方式で攻めてみる。
パラマックスを持ち合わせていない私はバス用のゲーリーヤマモトのグラブで代用。試してみると非常に良い感じ。
河口の流れを掴む感触が心地いい。

前回との違いは底のゴミの量。台風が過ぎてゴミが増えた。
時たまフックに鮭の皮が引っかかって上がって来る。

河口で始めてわずか30分後、ルアーにコツコツと感触が、少しタナをきって水流を感じ、停止したままテールで誘い待ってみる。

ゴンゴンと鈍く動き始めた。今度こそ!とアワセを入れて戦闘開始。
「うまく行ったぁ~お願いバレないでぇ~」と安堵しつつも祈りながらリールを巻く。

瞬間的な暴れをいなしていればそんなに強い引きではない。
その調子その調子。魚の姿はそろそろかぁ~?

で、

「プツンッ」

リーダーが切れた。

このときばかりは日頃信じない占いを少し信じた。
会社のおせっかいな同僚曰く、私は今年“大殺界”なる最悪な運気だとのこと。
何のことやら、と思いながらも、こと釣りに関してはそんな妄言も信じてしまう。

心弱き釣り人(私)はデータを好む。データは自己流の占いかも。

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↑沖提での根周り攻撃で裂けるチーズ状態になっていた。詰めが甘すぎです。
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by team-gyoshin | 2007-11-03 01:41 |