人気ブログランキング | 話題のタグを見る

チーム魚紳の壮絶釣行記。釣って釣ってつりまくれ!!自然を愛し、魚を溺愛。我らサカナのストーカー。こっちを向いてくれなくても、その背びれに向かってキャスティング!


by team-gyoshin

つりにいけない    【baomi】

ほぼ末期症状になりつつある。この灼熱の毎日に陽気に釣りに行きたいのだが、様々な事情が絡み合い竿を振る時間を捻出できないでいる。

釣果情報も海中が完全に夏の世界になっていることを伝え、青物や太刀魚などの季魚たちが「今が旬だよ」と熱心に誘ってくるのである。
でも行けないのである。
末期症状は恐ろしい。あまりの苦痛に、素直に「釣りに行きたい」と思うこと自体に恐怖感が発生し、どこか心の端の方で「釣りに行きたくないと思った方が楽だよ」と倒錯した自我までが顔を出しそうな勢いだ。

これでは釣りに行けない苦痛に耐えるために、もう一人の釣り嫌いな私が生まれてしまう。

そんな中、突然と昔読んだ開高健氏の「オーパ!」が読みたくなった。
先日misfish-toy氏との会話の中で開高さんの話をしたので、その影響と思えるが、なにか渇望するように読みたいのである。
早速家の本棚をひっくり返し捜しに探すも出てこない。彼の本は十数年前に読み漁っていたのでその時代の本の箱を引っ張り出してもどこにもいない。

誰かにあげてしまったのか?売ってしまったのか?
こうなるともう我慢はしない。直感的に「オーパ!」は釣りに行けない自分への薬であると確信してしまったのである。非常に極端に結論を言うと、読まねば釣りが嫌いになってしまうかもしれない一世一代の修羅場と言えるのだ。
早速会社帰りに本屋により、2冊目の「オーパ!」を買った。

ページをめくり、最初の言葉に深くうなずいた。
学生時代はまだピンとこなかったものだ。

「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら一頭の豚を殺して食べなさい。
永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

さらに師の本は美しい写真が続く。どれも感動的かつ示唆的なものばかり、魚の美しさには目を見張るばかり。

そして本編突入前の一言。
「何かの事情があって
野外へ出られない人、
海外へいけない人、
鳥獣虫魚の話の好きな人、
人間や議論に絶望した人、
雨の中の釣り師・・・
すべて
書斎にいるときの
私に似た人たちのために。」


おおおおお、オーパッ! 直感的にこの本を欲したのはこのためか!

釣りに行かねば!
つりにいけない    【baomi】_d0078105_11165371.jpg




追伸: 夏限定で背景を変えてみました。
by team-gyoshin | 2007-08-16 01:18 | 雑談・その他なんでもOK